2007-03-31

ポストドクタ廃業

本日をもってポストドクタを廃業することになった。明日からは助手として3年間働くことになる。まぁ1年契約が3年契約になっただけだ。給料は少し増えるけど、年俸制でボーナスも退職金もない。老後のために蓄えなければならないので実質給料は増えない。もう少し貰えると期待していたのだが。まぁこんなもんなのだろうか。

さすがに将来を考え始める。老後の蓄え、結婚資金。私のように不安定な職にいると、いつ失業してもおかしくない。おそらく契約の更新は認められないので、早く次の職を見つけるか昇進しなければならない。私の性格上、手にした金はすべて使ってしまうことは歴史が証明しているので、個人年金に加入することにした。私が加入した個人年金の実態は生命保険のようだ。まぁ不幸にも私が死ぬことになっても、積み立てた分は母上に支給されるし運用益をあげることができれば、ちょっとだけリッチな老後を送れることだろう。

30もになるとこういう心境になるのかぁ。


2007-03-30

シンクライアントの時代?

PC Watchの記事日本HP、デザインへの取り組みを説明によると、HPが2012年までに実現するビジョンの中に、シンクライアントノートPCというものがあるとのことだ。シンクライアントに関しては、色々あったようなことを聞いたことがある。少なくとも私の周りを見る限り、シンクライアントは浸透しているorしつつあるように思える。既に私が所属する研究室では、私の同僚と、院生は、Xサーバを使ってリモートで作業しているし、私もデータ解析や論文執筆は、自分のPCをX端末にして作業している。さらにVPNやVNCを使ってMS-Windowsのデスクトップをネットワーク経由で飛ばして作業するといったことが普通に行われている。

シンクライアントが提唱された当時は、ネットワークやCPUが遅くて使い物にならなかったのかもしれないが、すでにこれらのスピードは実用上支障ないレベルに達している。 とはいえ、スタンドアロンで高機能なPCが近くにあって、ネットワークの向こうからはWebページとemail、動画がやってくることに慣れてしまったユーザにはちょっとしたパラダイムシフトなのかもしれない。

考えてみると最近流行のAjaxは、シンクライアントの真骨頂だと思う。WebブラウザをJavaScriptインタプリタとして扱い、ブラウザで動くプログラムをダウンロードする。そのプログラムにはユーザとのやりとりだけを担当させ、必要なデータはネットワークの向こうのサーバから持ってくるし、保存が必要なファイルはサーバに保存する。イメージが湧かなければ、Google Doc & Spreadsheetsを使ってみるといいだろう。テキストエディタとスプレッドシートがネット越しに使える。Ajaxが広がれば、ユーザの近くにあるPCは、JavaScriptが使えるブラウザが動くだけののスペックであればいい。間違ってもCore2 Duoみたいなチョッパヤで大電力食らいのCPUはいらない。(だがAjaxはアクセシビリティの観点からは解決すべき課題が多い。この話は後々書く必要があるだろう。)

シンクライアントは、もう夢物語ではない。Googleや、Yahooがないと生きていけなくなっている多くの人は、知らず知らずのうちに使い始めているのだから。

3日目に突入した終夜運転の最中、ふとそう思った。


2007-03-29

終夜運転

昨日、今日と二日連続終夜運転である。昨夜夜通し取ったデータを整理しながら一人制御室で「あぁっ女神さまっ」のDVDを見ている。ひじょーに虚しい。寂しさに拍車がかかってしまう。見ていて辛くなる作品だ。あぁっ私にもあんなに優しい女神様が現れないかなぁ。


2007-03-25

仕事モード突入

一昨日の夜から、怒濤の仕事モードに突入している。今年度初の仕事モードだ。今年の冬同様、終わり際に帳尻をあわせようとしているかのようだ。今は風呂に入りに自宅に帰ってきているが、一時間程度でまた大学に行くつもりだ。この仕事モードは翌朝までに終わる。未明までによい結果が出れば、明日はうまい酒が飲めるだろう。


2007-03-21

OCN IPv6をようやく設定

今まで使っていたNote PCの液晶が死んだので、Macbook白を買った。 早速Linuxをインストール。いつもはDebianだが、今回は前々から試そうと思っていたUbuntuをインストールしてみた。 ようやくこれまで懸案だったOCN IPv6サービスの設定をやった。いくつかパッケージになってないソフトを使う必要があったので、パッケージングもやった。 近いうちにこのパッケージとメモを公開する予定。


2007-03-18

20年の深み

今日は機会があり、近くのBarで、山崎の1985年と1992年のビンテージを飲むことができた。熟成の有難味を感じてもらうということで、未熟性の原酒も飲ませてくれた。原酒は飲めたものではなかった。香りは日本酒に近い。まぁモルトウィスキィなので、麦焼酎というべきか。味はひどいものだった。 だがこの原酒が12年熟成されることで、Japanese Whiskeyの最高峰に登りつめる。さらに選ばれし者は、25年、30年熟成とされる。

20年前、あなたは何をしていただろうか。20年前に生まれた子供は、かわいい盛りを過ぎ、父親の靴下と自分の服が洗われるのに抵抗し、得体の知れん男を彼氏と呼びそして失恋。甘酸っぱい恋の後味が苦いことを知る。挙句にルーズソックスとミニスカという理解しがたい格好で街を闊歩し、成人式で初めて着物に袖を通す。その後残酷にも私の元を離れていくのだ。

今日飲んだ原酒は、その20年間を、ただ静かに樽の中で過ごすのだ。あの65度の飲めたもんじゃなかった原酒が深い琥珀色になり、やわらかい口当たりと、Woodの後味という余韻を残す。今日私に感動を与えたウィスキィも、20年前は65度の麦焼酎だったのだ。そしてこれらに魅入られたダメ人間どもはこの余韻が忘れられず、また20年の刻に手を出してしまうのだ。


2007-03-16

ハンコは嫌いだ

久しぶりにハンコが嫌いだという思いをした。そもそも私は生まれつきハンコが嫌いである。高校生の頃は、ハンコを作りもしないと宣言していたほどだ。(母上の「婚姻届はどうするの?」という問いに愕然とした覚えがあるのは秘密だ。台湾の故宮博物院で御璽を見て、むしょーに欲しくなり、街中のハンコ職人に無理を言ってその場で印鑑を彫らせたコトはもっと秘密だ。)それ以降、ハンコとはほとんど無縁で、就職してもハンコを突くのは、催促されたときに一気に押す出勤簿くらいなものだ。

しかし事件は昨日起こった。銀行窓口に用事があり、窓口の前の番号札を取るところに店員さんがいて、何をしに来たか聞かれた。 用件を伝えると、身分証明書とお届け印を持ってきたかと問われた。不覚にも、いつも持ち歩いているカバンではなく、ちょっとしたお出かけ用の書類入れしか持っていなかった。こんなこともあろうかといつもカバンに入っているはずの印鑑は、そこにはない。 涼しい顔で、「あぁ印鑑がいるのですか。残念。出直してきます。」と店員さんに失礼の無いように、その場を繕ってはみたものの、「印鑑なんて、前近代的な認証法を引きずってんじゃねぇ」という心の叫びが顔に出ていたに違いない。

だいたいこのご時世、印鑑などというものは、「私の身元に不審ならば、長閑宮に問い合わせてごらんなさい。その御名御璽に不審あればだけど。」的なセリフを吐くくらいの度胸がないと意味無いだろ。なんで銀行の窓口業務は15時までなんだ?窓口行って、店員さんが計算機叩かないこと無いだろ!どーせ電算化されてんだからバッチ処理なんか夜中にやれよ。だいたいなんでバッチ処理なんだ?リアルタイムでやれよ。100歩譲って印鑑が認証に必要だとしよう。印鑑を認証に使うっていうんだったら、身分証が必要とか言うなよ。

久しぶりに理不尽な怒りを覚えた。


月額550円(税別)で、固定IPのWebサーバを立ち上げる方法

13日にJUSの勉強会「OCN IPv6活用方法 - L2TPによるIPv6サービスを使い尽くす!」 に参加した。OCN IPv6サービスは、フレッツユーザであれば月額300円(税別)でIPv6のグローバル固定IPと非固定のIPが使えるサービスだ。L2TPでv6のパケットをv4で包んで通信しているとのこと。PPPを使ってホストに仮想的なネットワークインターフェースを作り、それにIPv6の固定アドレスを振る。 v6のパケットは、L2TPでv4の皮を被ったPPPで作った経路を通るので、NATを通過することができる。

(私は数ヶ月の間加入していたにもかかわらず、全く使っていなかったので知らなかったのだが)HTTPであれば、IPv4-v6の変換をやってくれるらしい。それもタダで。

フレッツに加入していなくとも、月額250円(税別)のバリュープランに入っていれば、他ISPのユーザもOCN IPv6サービスに加入できる。つまり税込み600円弱で固定グローバルIPが振られたWebサーバを立ち上げることができる。まぁWebページを公開するだけなら無料のサービスがたくさんあるのであんまり意味はないが、「AJAXって最近流行っているから、やってみたいんだけど」とかいうときには意味があるかもしれない。

やってくれる変換はHTTPだけなので、リモートログイン等はIPv4からはできないが、非固定のIPv6アドレスを取得すれば、v6からログインすることができる。

講演会ではさらに、apacheのmod_proxyを使えば、プライベートネットワーク内にあるWebサーバを外に公開できると言っていた。これによりネット予約機能を持ったHDDレコーダを使えば、出先から録画予約ができたり、秋月で売ってるPICNICみたいな、 NICをもったガジェットを外から操作できて便利or楽しいと言っていた。てかめっちゃ楽しそう。


2007-03-10

Google Tech Talk

昨日は、運転をサボってGoogle Tech Talkに参加。GoogleとLinuxについて-mm patchesのAndrew Morton氏が語った。数日後にGoogle Videoで公開されるだろう。会場は渋谷にあるGoogle Japanのオフィスの食堂。開始前からワインやビールが振舞われ和やかな雰囲気で行われた。

講演後は懇親会。オードブルが数品。うまかった。Googleの採用担当の方と話をし、(Googleの人ではない)Ajaxが専門の方にAjaxについて教わった。帰りにTシャツ、ノート、ペンをはお土産としてもらった。(もうかってんなぁ > Google)これらは今日の運転を変わってくれたドクターSに。


2007-03-04

e-Tax雑感

久しぶり記事である。6週間ぶりである。確定申告の時期である。今回はベッキー出演のCMに騙されて電子確定申告e-Taxをやってみた。申告自体は思ったより面倒ではなかったが、始めるまでが面倒だった。 電子申告開始の書類をWebで出し、悪名高き住基カードを作り、公的個人認証用の鍵とアプリをカードにインストールしてもらい、カードリーダーを通販で買う等々。結局二週間近く、コストも5000円ほどかかった。

まぁコストも手間もかかったが、やるのは最初だけというものがほとんどなので、来年はずいぶん楽になるはずだ。話に聞く税務署の殺人的な行列と、書いた書類の添削の恐怖におののくことを考えると、導入した甲斐はあるのかもしれない。

とはいえ、ついイロイロチェックしてしまうのは、業ということか。アプリは基本的にJava。なんと申告書の送信画面では、昔懐かしAppletが登場した。送信データはXMLで、それを住基カードにインストールされている公的認証アプリで署名して、SSLで送信しているようだ。これは紙の申告書に記入して、ハンコを押して、封筒に入れて郵送するのとほぼ同じだ。

にもかかわらず、何故か利用者登録をさせて、IDとパスワードを発給し、メールボックスを作ってくれる。さらにメールボックスにアクセスするには専用アプリでログインしなければならない。うーむ無駄だ。普通のe-mailじゃいけないのだろうか。役所からのメッセージには電子署名がついているから、署名の検証を必ずやる仕組みが必要なのはわかるのだが、S/MIMEを使えるようにすれば良いだけのような気がする。こうすればメールボックスを管理するサーバを運用する必要はなくなり、専用アプリの開発も不要になる。特に運用にかかる費用はサービスを提供する限り発生するので結構な額の予算削減になると思われる。税務署が税金無駄遣いしてどーすんだ?

あとマズイなぁと思うところはいくつかあるが、まぁそれはおいおい。きっとだんだん良くなっているだろう。それでは確定申告の添付書類(源泉徴収票とか社会保険料控除証明書とか)を送るために、郵便局に行くことにするか。


このblogは、http://www.argv.org/~chome/blog/noisefactory/に移転しました。

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