2007-04-21

IPv6導入でよかったこと

OCN IPv6サービスを導入し、普通にIPv6が使えている。研究室の私のPCもIPv6ルータにしているので、研究室中のLinuxがグローバルIPv6アドレスを持つようになった。研究室はファイアーウォールの内側にあるのでIPv4では直接Loginできないのだが、L2TPによってIPv6パケットはファイアーウォールを超えられるので、普通に直接Loginできる。IPv6のEnd to Endアクセスとはこういうことか。

IPv6導入の錦の御旗にIPv4のアドレスがなくなってしまうというのがある。が、IPv4+NATでやっていけているし、なんだかんだ枯渇しないという意見が大勢を占めているようで、(まぁ正確にはめんどくせーと、しらねーが大勢を占めているのだが)IPv6いらねぇということになっている。まぁWebとmailとyoutubeがあればOKという人はそれでいいだろう。だがほとんどのノードがIPv4グローバルアドレスを持っていた(うちの研究室では数年前までオシロスコープまでグローバルIPが振られていた)古き良き時代を知る者には、今は非常に不自由な時代である。IPv6を自宅に導入し(非常に狭い範囲ではあるが)あの時代に逆戻りできたことで私は非常に便利になった。

ということでIPv6陣営はアドレス枯渇を理由にせずに「end-to-endだとリモートログインが必要な人は幸せになれますよー」くらいにして大学や研究機関から浸食していくみたいな、ユーザビリティから攻めていけばよい気がする。(まぁ実際は私が知らないだけで十分攻めているのだろうが。)IPv4/v6デュアルスタックでマターリやっていけば、使うやつは使うし、そうでないやつは使わない。それで良い気がする。そもそもインターネットは、どっかの管理団体からルールを押し付けられるのではなく、だいたいのコンセンサスを得て後は実装してほっとけば、良いものが生き残って普及するだろうというモデルなのだから。

実は私に割り当てられた2の64乗個のアドレスをどう使おうか、IPv6ならではの使い道はないものかと頭をひねっていた。わざわざ無理をしてまでアドレスを消費することはない。こんな当たり前なことに今さら気がついた。






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