2007-04-07

選挙公報雑感

明日は選挙である。引越しの時大量に捨てたゴミの大部分は新聞紙だったため、家からペーパーメディアを排すべく新聞の購読をやめた私には、明日の県議会選挙に誰が立候補して、どのような政見を持っているのかといった全く情報が入ってこないことに気づいた。選挙公報ぐらい自治会が配達してくれると油断していたが、私の選挙区では新聞の折込として配達されるため、新聞をとっていないと選挙公報も配達されないのだ。

選挙管理委員会のWebに行けば、PDFでダウンロードできるだろうと思っていたがそれすらできない。ボスにこのことを話すと公民館や市役所の出張所でもらえるという。それでようやく入手することができた。うーむ、こりゃ新手のデジタルデバイドだな。

私が住む千葉県の条例(千葉県議会議員選挙公報の発行に関する条例)では選挙公報の配布は、選挙管理委員会は選挙人名簿に登録された者の属する各世帯に対し、選挙の期日二日前までに配布するという。各世帯への配布が困難な場合は新聞折込その他これに準じる方法でもよいとなっている。うーむ。新聞は各世帯が購読していることが前提のようである。このへんが、選挙がネット時代に追いついていないということなのだろうか。

選挙期間中は、有権者の好きな時にいつでも候補者の政見にアクセスできるようにすべきだと私は考える。資金力うんぬんの問題があるだろうから、政見放送と選挙公報はいつでもアクセスできるようにすべきだ。これを実現するにはネットやWebはかなり有用なツールだろう。もちろん現状のペーパメディアによる配布は継続しつつ。

今の法律に規定されていないので選挙公報をWeb上に掲載できないのはしょうがないだろう。だが、どこに行けば選挙広報がもらえるということくらい書いて良いのではないか。あと最近話題の政見放送だ。候補者全員分をyoutubeにアップしてしまえばいい。まぁyoutubeに依存するのが問題なら、選管自らストリーミングサーバを立てればよい。

若者の投票率が低い理由の一つに、「誰に投票していいかわからない」というものもきっとあるだろう(少なくともここに一人いた)。それは候補者の情報が彼らに届いていないからだ。願わくば今回選出される議員さんたちには、この選挙におけるデジタルデバイドを解消して、候補者の情報を彼らに届きやすくして欲しい。

今後の法改正に期待することにしよう。






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