2007-01-22

納豆騒ぎ雑感

ここ最近、納豆がスーパーから消えているという報道を聞いていたので、どーせまた「みの」か「あるある」だろうと思っていた。案の定あるあるだった。今日の報道によるとどうもガセだったらしい。メインスポンサも降りて番組は打ち切りでめでたしめでたし。という訳にはいくまい。(報道各社はめでたしでめたしで終わりたいのかもしれないが)

今回ほどメディアリテラシが低下していることを感じさせることは今までなかった。(主観である)理科離れがここまで進んでいるのかとも思う。(こじつけである)こんなことだから水の結晶がどうとか、マイナスイオンがどうとか、クラスタがどうとかという似非科学にだまされるのだとも思う。(他人事である)

昨日佐藤優著国家の罠を読了した。著者は外務省の情報分析官だった方で、鈴木宗雄関連で更迭され、国策捜査で有罪になり、現在裁判中の元Intelligence Officerだ。 彼はこう書いていた。

日本国民の識字率は100パーセントに近いが、実質的な識字率は5パーセントだ

即ち新聞や報道を見て、自分の判断で情報を取れる人が5パーセントで、ワイドショーor情報番組or週刊誌の中吊広告を鵜呑みにして、自分で考えようとしない人が残りの95パーセントだと。

さらに悪人を決めて、徹底的にその人を叩くというやり方は、小泉内閣時の田中外相と鈴木宗雄議員との戦いで特に顕著になったとも指摘している。 この構図を利用した(北朝鮮を悪者にして、強攻策をとって人気を得た)人が首相になってしまうくらいだ。テレビが言っているから、有名人が言っているから、偉いセンセが言っているから信じますというように、多くの人が思考停止に陥っている気がする。佐藤氏の指摘もまんざら嘘ではないと感じてしまう。

さぁ「あるある」にだまされて納豆を食べ始めた人は、これに懲りて「正しい情報かどうか」を自分で判断しようではないか。さもないと国民総思考停止という恐ろしい状態に陥ってしまう。もちろん朝食にはこれまでどおり納豆を食べよう。やせるためではなくて、あなたの健康のために。

(これはマスコミの報道を元にした主観だ。また佐藤氏は名うてのInterigence Officerだった人だ。私は彼にうまく乗せられているだけかもしれない)






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